※投資については自己責任でお願いいたします。
まとめ
① 国の政策を見る予算をどこに使うのか?
② 日本経済の課題はどこにあるのか?
③ 最優先事項は、「防衛」「半導体」「エネルギー
株の買い方がひっくり返った日
「国策に売りなし」に震えた夜。
株って、会社を買うものだと思っていました。
はい、まだまだ私は株の初心者です。
SBI証券の銘柄スクリーニングで配当利回りランキングをみる。
決算を読む。
PERを見る。
はい、素人さんの買い方をしていました。
でも、そうやって購入して、自分なりに納得していたのです。
そう、この本を読むまでは。
ただ、頭の中ではもっと政策とか経済とかもちろん、企業の活動とか詳しくしらべて勉強しないといけないなと、うすうすは思っていました。
そんなときに手に取ったのが、こちらの書籍。

読み進めながら、ある一文に目が止まりました。
日本経済のこれからを決めるのは「骨太の方針」
え、企業分析じゃないの?
決算じゃないの?
今のトレンドじゃないの?
その瞬間、僕の中で何かがひっくり返ったんです。
株の買い方には「入口」がある
この本を読んで気づいたのは、株の買い方には「入口」があるということでした。
大きく分けると3つ。
① 会社から入る(ボトムアップ)
② 経済・政策から入る(トップダウン)
③ 需給・チャートから入る(相場型)
私はずっと①だけでした。
企業分析。
財務。
将来性。
もちろん、これは王道です。
長期投資において間違いなく大切。
でも、②の視点が完全に抜け落ちていた。
つまり、世界はどこへ向かっているのか?
という問い。
これを考えずに、企業だけを見ていたんです。
「流れ」を見ろ、という衝撃
杉村氏の主張はとてもシンプルです。
・国がどこにお金を使うのか
・どの分野を伸ばそうとしているのか
・予算はどこに集中しているのか
そこに資金が流れる。
そして株価は、業績だけではなく、
資金の流れで動く。
これを読んだとき、妙に腑に落ちました。
ああ、だからか。
良い会社なのに上がらない。
テーマに乗った会社は多少荒くても上がる。
それは「企業の善し悪し」ではなく、
「風向き」の問題だった。
株価はボートみたいなものかもしれません。
どれだけ良いエンジンを積んでいても、
逆風では進みにくい。
でも追い風なら、一気に加速する。
この発想は、正直ショックでした。
証券会社で、経済をミクロで見る、政治家でマクロを見る。
両面で見てきた杉村氏だからこその視点だったと思います。
本当に面白い本でした。
マクロから買う、という順番
トップダウン型の思考はこうです。

私はずっと、
企業 → 業績 → 株価
という順番で考えていました。
でも、
政策 → 業界 → 企業 → 株価
というルートもある。
この「上から降りてくる視点」を持てたことは、大きな収穫でした。
じゃあ、どう使うのか?
ここで冷静になります。
国策だから必ず上がる。
そんな単純な話ではありません。
テーマは循環するし、
織り込み済みで天井を打つこともある。
だから僕はこう考えるようになりました。
国策 × 財務健全 × 増配余地
追い風が吹いている業界の中から、
足腰の強い企業を選ぶ。
そして焦らない。
押し目を待つ。
これが、今の自分なりのフローです。
では、いまの日本は?
政策の方向から読む「いま」の風向き
まず前提として。
ここでは高市政権を想定した場合の政策軸を整理します(断定ではなく、これまでの主張や発言傾向からの“方向性”の整理です)。
想定される政権の特徴

- 経済安全保障を最優先に置く
- 防衛力の強化
- 先端技術の国内回帰(半導体・AI など)
- エネルギーの安定供給(原子力含む現実路線)
- 供給サイド重視の成長戦略
目指す姿は、ひと言でいえば
「強い日本」「自立した日本」
地政学リスクが高まる世界で、依存度を下げ、国内基盤を厚くする。
この思想が政策の背骨になります。
世界経済という“外圧”
いまの世界は、きれいなグローバル化の時代ではありません。
- 米中対立の長期化
- サプライチェーンの分断
- 半導体をめぐる技術覇権競争
- ウクライナ情勢以降のエネルギー不安
つまり、「安さ」よりも「安全」が重視される時代。
ここで日本が選ぶのは、戦略物資・戦略技術の国内確保です。
日本経済の現在地
日本は長くデフレに悩み、成長力不足が課題でした。
ただ、足元では――
- 賃上げの動き
- 設備投資の回復
- 企業の内部留保の厚み
- 日銀の政策正常化への転換
といった変化も見えます。
一方で、少子高齢化・エネルギー輸入依存・安全保障環境の悪化という構造課題は重い。
だからこそ政策は、「守りながら攻める」方向へ寄ります。
なぜこの国策に至るのか?
答えはシンプルです。
リスクが増えたから。
安い海外調達に頼りきる時代は終わりつつある。
エネルギーも、半導体も、防衛も、「もし止まったら終わる分野」です。
だから予算がつく。
だから補助金が出る。
だから金融も動く。
ここで初めて、「国策に売りなし」という言葉の意味が立体的に見えてきます。
テーマ別にもう一段深く見てみましょう
🛡️防衛(長期継続型テーマ)

防衛費の増額は一過性ではなく、複数年計画で進みます。
装備更新、ミサイル防衛、宇宙・サイバー分野。
代表例:
- 三菱重工業
- IHI
ポイントは「受注の積み上がり」。
短期テーマというより、継続型の資金流入が見込まれます。
🏭 半導体・先端技術(経済安全保障)

半導体は「産業のコメ」。
自動車もAIも防衛も、すべてここに乗ります。
代表例:
- 東京エレクトロン
- SCREENホールディングス
補助金・誘致政策・税制優遇。
国が本気で巻き返そうとする分野です。
🔋 エネルギー(現実路線)

脱炭素は続く。
でも同時に「安定供給」も不可欠。
原子力再稼働、LNG、水素。
理想論だけでなく、現実的な電源構成を重視する方向。
代表例:
- 関西電力
ここも政策の影響を受けやすい。
まとめ いまは「自立強化フェーズ」
世界が不安定になるほど、国家は強くなる。
予算は守る分野に集中する。
いまの日本は、
依存から自立へ
安さから安全へ
分散から戦略集中へ
この転換点に立っています。
そして投資家として見るべきなのは、
「思想」ではなく予算の行き先です。
政策は理念で語られる。
でも相場は、お金で動く。
だからこそ今、
マクロを見る意味がある。
風はどこから吹いているのか。
それを読むことが、最初の一歩になります。

