50代からの独立。- データが語る「組織を去り、個で生きる」という静かなる熱狂 -

働き方

自分の人生、自分でコントロールしたい

仕事の合間、休憩時にベンチでコンビニ弁当を食べていました。

そのとき、ふと唐突に口に出た言葉、「この会社で働いている時間、無駄じゃね??」

ブログ主
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思わず、口からでちゃいました・・・ちょっとまてよ「この会社で働いている時間無駄じゃね」と。

いや、厳密にいえば会社で働いている意味は、おおいにあります。

人が働くという大きな意味が、そこにはあります。

では、なんで自分はこのような「働いている時間が無駄」と思ったのでしょうか。

それは50歳になった私が、今と将来の自分にとって、本当にそれは自分がしたいことなのか?という本質的な疑問にぶつかったからです。

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もちろん、この会社で働いていること自体は楽しいです。あくまで人生の目的対比で考えた場合、そのやりたいことに対して時間を使ったほうがいいよね。とい話です。

独立している・フリーランスになっている人はどのくらい??

リクルートワークス研究所の坂本貴志さんが書かれたほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う」を最近読んでいるのですが、そこに各年代ごとのフリーランスとして働いている方の有業者に対する構成比が記載されています。

出典:ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う リクルートワークス研究所 坂本貴志 著 講談社

興味を持ったので、書籍が引用している総務省のデータを調べてみました。

総務省が発表している『就業構造基本調査』に記載されているデータです。

出典:総務省 「令和4年就業構造基本調査」

有業者6,706万人に対して、自営業主は約511万人で7.6%をしめている状況。

そしてフリーランスの人数ですが、

出典:総務省 「令和4年就業構造基本調査」

フリーランスは 209万人ですが、「自営業主」と「会社などの役員(一人社長)」から、定義に合致する人たちを抽出した合算である可能性が高いです。※資料には算出の定義が書いてありませんでした。

以上を見ると、自営業主が511万人で、フリーランスが209万人。2つを合わせた正確な人数はわかりませんが、ざっくりこの人数を眺めてみると、多いのか少ないのか・・・

一方、定義を変えて、

出典:ランサーズ株式会社  フリーランス実態調査 2024年
※対象者:2024年1月~12月にフリーランス(副業・社員一人の法人等を含む)として業務の対価報酬を得た全国の20~69歳の男女

こちらの資料における対象となるフリーランスは「一度でも会社に所属せず、個人で仕事を請け負った経験がある人」「副業としての個人業務を含む人たち」を広くカウントした数だそうです。

1,300万人って、めちゃくちゃ多い。

以上の数値を見ていくと、ある事実が浮き上がってきます。

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とすると、人生の後半戦を、誰の舵取りで進むのかという私と同じ思いを持った「主権回復」の物語が進んでいるのではないでしょうか?

「独立」は、40代が最も熱い市場である

フリーランスと聞くと、「夢を追う若者」や「自由なクリエイター」というイメージが先行しがち。しかし、最新のデータは、その常識がもはや過去のものとなりつつあることを示唆していると思います。

データが示す冷徹な事実

総務省の調査によると、フリーランス(本業)の人口は約209万人にも上る。この大きな集団を年齢階級別に見ると、意外な結果が明らかになります。

フリーランスの人口は、20代、30代前半までは緩やかな増加にとどまる。しかし、40歳を超えたあたりから増加スピードが上がり、45歳〜49歳で約24万人と、明確なピークを迎えており、次いで多いのが50代前半になっています。

これは何を意味するのでしょうか。 20代の独立は、勢いと可能性に満ちた「挑戦」かもしれませんが、40代、45歳を境にした独立は、勢いだけでは乗り切れないと思います。

それは、長年のキャリアの中で培ってきた経験とスキルを「武器」に変え、勝算を持って組織を飛び出すという、極めて現実的で、かつ熱い「決断」の表れなのではないでしょうか。

若者の「なんとなく」の独立とは一線を画す、成熟したプロフェッショナルたちによる「静かなる熱狂」が、今のフリーランス市場を形成しているといえます。

彼らが手にした「商品」と「自由」

では、彼ら40代の独立組は、どのような領域でその「武器」を振るっているのでしょうか。

彼らは、汎用的なアルバイトや簡単な業務で生活しているわけではなく。その業務内容は、極めて専門性が高いといえます。

【武器は「専門スキル」と「場所の非依存性」】

フリーランスが従事する産業を分析すると、最も多い「建設業」に次いで、「学術研究,専門・技術サービス業」が約37万人と、非常に高い割合を占めています。

これは、ITエンジニア、コンサルタント、ウェブマーケター、専門ライターなど、個人の知識・経験がダイレクトに価値となる領域。会社という大きな器を必要としない、純粋な「個の力」が試される戦場でもあります。

さらに、彼らの働き方は、その専門性と深く結びついています。

  • 専門的・技術的職業従事者のテレワーク実施率:32.2%
  • 全職業平均のテレワーク実施率:19.1%

高いスキルを持つフリーランスの約3分の1が、場所や時間に縛られないテレワークを活用しています。これは、「会社に行かないとできない仕事」ではなく、「自分がいる場所が仕事場になる」という、真の意味での労働からの自由を獲得したことを意味のでしょう。

「守りの独立」と「攻めのリハーサル」という必然

なぜ、この「40代」というタイミングが、多くの人にとって組織を離れる転換点となるのでしょうか。背景には、「攻め」と「守り」の二つの切実な理由があると考えられます。

守りの独立:ライフイベントと「時間」の確保

40代後半から50代にかけて、多くの人が直面するのが家族の介護問題。

・現在、介護をしている有業者は365万人
・過去1年間に介護・看護のため前職を離職した人は約11万人
・依然として大きな社会問題となっている

    会社員という働き方は、時間と場所に強く拘束されます。これは、突発的な対応や継続的な介護が必要になった時、大きな足かせとなってくるのです。

    40代の独立の一部には、「大切な家族のケアと、収入の維持を両立させる」ための、やむにやまれぬ決断という側面があるのは否めません。

    場所を選ばないフリーランスという働き方は、「攻めのキャリア」であると同時に、人生の有事における「守りのライフプラン」として機能しているといえます。

    攻めのリハーサル:副業という名の「試運転」

    もう一つの大きな要因は、「副業」の存在。データは、組織からの脱出が、計画的な「リハーサル」を経て行われていることを示唆しています。

      ・副業を持つ人は305万人に達し、5年前に比べ約60万人も増加
      ・正規の職員・従業員」の副業実施率は伸びている
      ・会社員が副業を通じて個人の力を試す環境が整ってきた

      いきなり会社を辞めるのはリスクが高い。多くの人は、安定した給与というセーフティネットを維持しながら、副業で「自分の商品価値」を市場でテストします。これが成功すれば、「会社に頼らずとも生きていける」という確固たる自信につながり、満を持して独立へと踏み出していくのです。

      40代の独立は、感情的な衝動ではなく、副業という名の「市場での試運転」を経て、綿密に計画された、極めて合理的な一歩なのであるといえるでしょう。

      静かなる熱狂の列に加わるために

      45歳での独立ピークというデータは、我々に「準備せよ」と告げています。

      会社という組織の中でどれだけ功績を積んでも、それは会社の看板あってこそのものかもしれません。しかし、40代で成功を収めるフリーランスたちは、その看板を外しても通用する「自分の武器」を磨き抜いてきたといえます。

      我々が目指すべきは、「いつでも組織を離れられる自由」、すなわちFIRE(経済的自立と早期リタイア)の思想に通じるものです。

      そのための戦略は明確。

      会社で身につけたスキルを副業という形でテストし、「個で稼ぐ力」を完成させる。

        投資を通じて資産を積み上げ、生活費を稼ぐための仕事から自由になる選択肢を構築しておく。

        静かなる熱狂の列に加わる切符は、誰かに与えられるものではありません。

        今日の行動こそが、来るべき40代の「主権回復」の転換点に、あなた自身を力強く立たせてくれる唯一の道となってくるのです。

        つづく

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